佐喜眞美術館

Sakima Art Museum

お知らせ

展示替のため4月17日(水)は休館となります

入館料の一部改定に関するお知らせ

当館の大人料金及び大人団体料金の入館料につきまして

2019年4月1日より下記のとおり改定させていただきたくここにお知らせいたします。
(中学・高校生、小学生料金には変更はございません)

1994年に開館し、1998年に一部入館料の改定を行って以来20年間入館料を据え置いてまいりましたが、昨今の諸物価や消費税の上昇、少子化による入館者の減少に伴い、やむを得ずこのような対策を講じなければならなくなりました。
お取引様ならびにご来館者各位には大変ご迷惑をおかけすることになりますが、なにとぞ諸事情をご理解の上、ご了承・ご協力賜りますようお願い申しあげます。

■改定年月日:2019年(平成31年)4月1日(月)

・旧入館料:大人・大学生 700円(630円)
 ↓
・新入館料:大人 800円(720円)、大学生・シルバー(70歳以上)700円(630円)
 ※( )内20名以上の団体料金

⇒ 詳しくはコチラ

開催中の展覧会

佐喜眞美術館コレクション 浜田知明追悼 展
ケーテ・コルヴィッツ/上野誠/ジョルジュ・ルオー

【会期】2019年2月6日(水)〜4月15日(月)

2月6日より、佐喜眞美術館コレクション「浜田知明追悼展 ケーテ・コルヴィッツ/上野誠/ジョルジュ・ルオー」展を開催中です。

第一展示室では、昨年7月に100歳で逝去された浜田知明氏の追悼展として「初年兵哀歌シリーズ」を中心に銅版画32点、彫刻4点の36点展示しました。

第二展示室は、今年の11月23日で開館25周年を迎えることを記念して、原点に回帰する気持で当館の根幹をなすコレクションのケーテ・コルヴィッツ、上野誠で構成しました。
ケーテ・コルヴィッツは、代表版画連作の【戦争】全7点を含めた16点、上野誠はコルヴィッツの影響がみられる作品を選び、代表作の「原子野(げんしや)」シリーズから2点を含めて13点を展示しています。

円柱がならぶ廊下側には、新たに収蔵作品に加わった2点を含むジョルジュ・ルオーの多色刷りの版画を8点を展示しました。
太く黒い線と鮮やかな色彩で人間が抱える苦悩と悲しみを正面から厳しく見つめ続けたルオーは、銅版画でもその世界を追求し独自の世界を開花させました。

エントランスには、あまりにも理不尽な辺野古護岸埋め立て工事の強行や2月24日の県民投票でも揺れ動く沖縄の状況へ向け、どんなに厳しい状況でも沖縄の大地に足を踏みしめ真正面から立ち向かう沖縄の女性を力強く描いた儀間比呂志の「風」(油彩 1959年)、筆舌に尽くしがたい沖縄戦と戦後の記憶の奥底を描いた増田常徳「70年の戦慄OKINAWA」(油彩、麻布、有刺鉄線、石膏 2015年)を展示しました。

いずれも当館コレクションのなかで人気が高い作家の作品に、当館のこれまでの、そしてこれからの願いを込めました。ぜひご来館ください。

浜田知明 Chimei Hamada (1917〜2018)

浜田知明 ボタン(A)1988年

浜田知明 ボタン(A)1988年

 版画家、彫刻家。熊本県生まれ。1939年東京美術学校卒業後、第二次世界大戦終了まで、下級兵士として兵役につく。戦後、駒井哲郎・関野準一郎に銅版画法を学び、56年のルガノ国際版画展出品の『初年兵哀歌(歩哨』が受賞し、これに続く兵隊シリーズで、戦争体験を原点とした社会派版画に独自の孤高の地位を築く。その後、彫刻も始める。今年100歳を迎える現在も制作を続けている。93年大英博物館日本館「浜田知明展」、96年東京・小田急美術館で「浜田知明の全容展、2010年神奈川県立近代美術館 葉山館で「版画と彫刻による哀しみとユーモア 浜田知明の世界展」、15年熊本県立美術館「戦後70年記念 浜田知明のすべて」。1989年フランス芸術文化勲章シュヴァリエ章受章。2018年7月死去。享年100歳。

【展示作品】36点
  • 首 エッチング、アクアチント 1951年
  • 假標(かひょう) エッチング、アクアチント 1954年
  • 絞首台 エッチング、アクアチント 1954年
  • 地方名士 エッチング、アクアチント 1958年
  • 狂った男 エッチング、アクアチント 1962年
  • 家族(大) エッチング、アクアチント 1974年
  • 教授会 エッチング、アクアチント 1974年
  • いらいら(A) エッチング、アクアチント 1974年
  • せかせか エッチング、アクアチント 1975年
  • 風化する街(A) エッチング、アクアチント 1978年
  • 風化する街(B) エッチング、アクアチント 1978年
  • だめな奴 エッチング、アクアチント 1979年
  • 取引 エッチング、アクアチント 1979年
  • 遠藤周作『沈黙』より エッチング、ドライポイント 1980年
  • 教授達 エッチング、アクアチント 1981年
  • 見られている・・・。 エッチング、アクアチント 1982年
  • ある日・・・。 エッチング、アクアチント 1982年
  • 階段を上がる人 エッチング、アクアチント 1986年
  • 月夜 エッチング、アクアチント 1987年
  • 夜 エッチング、アクアチント 1988年
  • ボタン(A) エッチング 1988年
  • H氏像 エッチング 1989年
  • いらいら(C) エッチング、アクアチント 1992年
  • 初年兵哀歌(戦いのあと) メゾチント 1951年
  • 初年兵哀歌(歩哨) エッチング、アクアチント 1951年
  • 初年兵哀歌(歩哨) エッチング、アクアチント 1951年
  • 初年兵哀歌(便所の伝説)メゾチント 1951年
  • 初年兵哀歌(銃架のかげ) エッチング、アクアチント 1951年
  • 初年兵哀歌(歩哨) エッチング、アクアチント 1954年
  • 初年兵哀歌(風景) エッチング 1952年
  • 初年兵哀歌(陣地) エッチング、アクアチント 1953年
  • 初年兵哀歌 エッチング、アクアチント 1953年

【彫刻】

  • 檻 ブロンズ 1983年
  • 階段を上がる人 ブロンズ 1986年
  • 家族 ブロンズ 1992年
  • 松葉杖の男 ブロンズ 1993年
ケーテ・コルヴィッツ Käthe Kollwitz (1867〜1945)

ケーテ・コルヴィッツ

ピエタ(ブロンズ)1937/38年

 版画家、彫刻家。旧ドイツ領のケーニヒスベルク(現ロシアのカリニングラード)に生まれる。13歳のときから美術を学びゾラ、イプセンの作品に出遭い、社会主義運動とフェミニズム運動に関心を抱く。1891年、産業医の医師のカール・コルヴィッツと結婚。1933年にナチ党が政権を奪取、以後コルヴィッツはさまざまな圧迫を受け、「退廃芸術」の烙印を押されて芸術アカデミーからも追放。1914年に第一次大戦で次男ペーターを、1942年には第二次大戦では従軍した孫のペーターが戦死。ヒトラー自殺のわずか8日前の1945年4月22日、77歳で死去。

【展示作品】16点
  • 死んだ子どもを抱く母 エッチング 1903年
  • 死と女 エッチング、ステンシル 1910年
  • 母はその余剰を与える! リトグラフ 1926年
  • こどもと眠る女 木版 1929年
  • 家族 リトグラフ 1931年
  • 『死』第6葉 <友人の姿をした死> リトグラフ 1934/35年
  • 自画像 石版 1934年
  • 種を粉に挽いてはならない リトグラフ 1941年
シリーズ『戦争』(1921〜24年)全7点
  • 第1葉 <犠牲> 木版 1922/23年
  • 第2葉 <志願兵たち> 木版 1921/23年
  • 第3葉 <両親たち>(第3ヴァージョン) 木版 1923年
  • 第4葉 <寡婦Ⅰ> 木版 1922/23年
  • 第5葉 <寡婦Ⅱ> 木版 1922/23年
  • 第6葉 <母たち> 木版 1922/23年
  • 第7葉 <民衆> 木版 1922/23年

【彫刻】

  • ピエタ(ブロンズ) 1937/38年
上野誠 Makoto Ueno (1909〜1980)

上野誠_原子野H

上野誠 原子野H

 木版画画家。長野県長野市生まれ。1932年学内民主化運動に参加のため東京美術学校図画師範科退学処分。その後小中学校教員、木製玩具デザイナーなど様々な仕事に従事しながら制作を続ける。37年ケーテ・コルヴィッツの画業を知り傾倒。48年日本美術会会員、49年日本版画運動協会会員。52年丸木位里・俊の「原爆の図」の新潟県内移動展を組織。54年東京・上野駅ガード下で原水爆戦の全面禁止を訴えている被爆者に衝撃を受け、その後の広島・長崎「原爆シリーズ」制作の出発点となる。59年ドイツ・ライプチッヒ市国際書籍美術版画展金賞、67年ケーテ・コルヴィッツ生誕100年記念国際版画67展ケーテ・コルヴィッツ賞。1980年死去。享年71歳。

【展示作品】13点
  • ケロイド症者の原水爆戦防止の訴え 木版 1955年
  • 老人 木版 1956年
  • 母と子 木版 1956年
  • 母の死 木版 1957年
  • 広島の空の下 木版 1959年

【ヒロシマ三部作】

  • 男 木版 1959年
  • 女 木版 1959年
  • はと 木版 1959年
  • 希望 木版 1964年
  • 沖縄への回帰 木版 1973年
  • 原子野G 木版 1975年
  • 原子野H 木版 1976年
  • 鮭  墨 1979年
ジョルジュ・ルオー Georges Rouault (1871〜1958)

ルオー大版フォールト十字架上のキリスト1938年

ルオー大版フォールト十字架上のキリスト1938年

 フランス・パリに生まれる。20世紀フランスを代表する画家。太い線と深みのある色彩を駆使し、深い信仰から生み出されたキリストを主題にした作品群が特に有名。1912年の父の死を契機に『ミセレーレ』(ラテン語「神よ憐れみたまえ」)の制作を構想。身近で経験した第1次世界大戦への怒りと悲しみの連作として27年に完成した『ミセレーレ』(版画集の刊行は48年)は、ルオーの思想のなかで重要な位置を占めている。

【大版の色彩オーフォルト】
※オーフォルト(仏語で腐蝕液を使って間接的に銅版を彫る技法のエッチング・アクアチント)
  • 秋 アクアチント 1938年
  • 死者たちの入江 アクアチント 1939年
  • 十字架上のキリスト アクアチント 1936年

【悪の華1936-1938】

  • [ 墓 ] アクアチント 1936年
  • 三つの十字架 アクアチント 1938年

【流れる星のサーカス】

  • 親代々の旅芸人 アクアチント 1935年
  • 苦いレモン アクアチント 1935年
  • ピエロ アクアチント 1956年
儀間比呂志 Hiroshi Gima(1923〜2017)
儀間比呂志_風_1959

儀間比呂志 風 1959年

  • 風 油彩 1959年
増田常徳 Jotoku Masuda(1948〜 )
増田常徳_70年の戦慄・OKINAWA 2015年

増田常徳_70年の戦慄・OKINAWA 2015年

  • 70年の戦慄 OKINAWA 油彩、麻布、有刺鉄線、石膏 2015年