佐喜眞美術館

Sakima Art Museum

開催中の展覧会

長尾紀壽 ― 沖縄四半世紀 型絵染の世界 ― 展

【会期】2018年9月6日(木)〜11月19日(月)
【主催】佐喜眞美術館

 染色作家・長尾紀壽(1940年-)は、岡山県に生まれ、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)工芸学科で型絵染の重要無形文化財保持者(人間国宝)であった稲垣稔次郎に師事し、卒業後は服地加工の会社設立に参加し、実業の世界に身をおきながら作家活動を展開した異色の作家です。「型絵染」とは、「型染」のなかでも特に絵画的表現の強い染色作品のことをいいますが、長尾の作品は型紙を連続して組み合わせ、ダイナミックでありながらも京都で培われた抒情感あふれる作品を生み出してきました。
京都時代は、祭、祀事を最も純粋な生命表現の場と捉え、同じ型の正版・逆版を幾重にも並置・集積し、白と黒を基調にした画面で一気呵成に解き放たれる人間の内部からあふれ出るエネルギーと祀事への敬虔な精神を『祀』シリーズに結実させました。
1993年からの沖縄県立芸術大学非常勤講師を経て、1995年に同校工芸学部教授に就任、2006年退官以後も沖縄に居を構え、沖縄の風土に根ざした生活者の視点から沖縄の「植物」「自然」を主たるテーマにした作品では、京都時代にはなかった鮮やかな色彩が表現に用いられるようになりました。 
還暦(2000年岡山・岡山シンフォニーホール)、古希(2011年沖縄・佐喜眞美術館)と人生の節目に展覧会を開催することを課し、自分自身と作品を厳しくみつめなおしながら工芸の原点、型染の可能性を探求し制作し続けている長尾紀壽。今年喜寿を迎える本展では、沖縄に移り住んで四半世紀の足跡をたどり、修練された高い型染技術とそれに裏打ちされた自由と洗練と成熟の長尾作品の世界を47点で展観します。

[会期中イベント]

◎長尾紀壽氏による作品解説

長尾紀壽氏による作品解説を実施いたします。
型絵染の制作過程や作家自身の思いなど直接伺える貴重な機会です。
ぜひご参加ください。

日時:9月29日(土)10月13日(土)10月27日(土)11月10日(土)
各日ともに15時〜
料金:入館料のみでご参加いただけます。

◎長尾紀壽展ギャラリートーク

日時:9月22日(土)15:00〜
会場:佐喜眞美術館展示室
料金:入館料のみでご参加いただけます。

出演
・長尾紀壽(本展染色作家)
・田島征彦(染色家・版画家・絵本作家)
・名護朝和(沖縄県立芸術大学)