佐喜眞美術館

Sakima Art Museum

丸木位里・丸木俊「命どぅ宝 沖縄戦の図」展

会期=2017年4月20日(木)〜6月26日(月)

野坂昭如 戦争童話集沖縄編 「ウミガメと少年」 黒田征太郎絵本原画展
儀間比呂志追悼 コレクション展

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「ウミガメと少年」表紙

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「ウミガメと少年」原画展示風景

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黒田征太郎「ウミガメと少年」P.50より

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黒田征太郎「ウミガメと少年」P.26-27より

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儀間比呂志「八重山にて」油彩 1960年代

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儀間比呂志「自画像」木版 1978年

4月20日より黒田征太郎原画による絵本「ウミガメと少年」(原作・野坂昭如)28点と丸木位里・丸木俊「沖縄戦の図」を第二展示室含めて10点を、オサムジェームス中川さんの「BANTA」「GAMA」と比嘉豊光さんの「島クトゥバで語る戦世」とともに展示しました。

野坂昭如さんの「戦争童話集」は、 1971年『婦人公論』に「戦争童話集」を連載、1975年に1冊の童話集として中央公論社から出版されました。しかし、すべての話が「8月15日」から始まるその童話集には、沖縄戦はありませんでした。

沖縄を語らなければ『戦争童話集』は終わらない、という黒田征太郎さんの強い思いを受け、2001年に刊行されたのが『戦争童話集 沖縄編』として新たに書かれた『ウミガメと少年』(講談社)です。

1999年、沖縄編の執筆に先だち佐喜眞美術館で記者会見を行った野坂さんは「沖縄と向き合うことが、物書きとしての最後の務め」と語っていましたが、この沖縄編は難航し、途中「書けない」と中断もありましたが、黒田さんの熱意で「ウミガメと少年」として完成しました。
 
また、4月11日に94歳で逝去された儀間比呂志さんへの追悼の意を込め、佐喜眞美術館コレクションより、儀間さんの作品を14点(油彩7、木版画6、木彫1)展示しています。

土着の沖縄を、時代に翻弄され続ける沖縄を、また小さく弱い者へのまなざしを優しく逞しい描写で描き続けた儀間比呂志さんでした。

皆さまのご来館お待ちしております。

黒田征太郎(くろだ・せいたろう)

1939年大阪生まれ。イラストレーター。
「迷魚図鑑」「紺青の鈴」ほかで講談社出版文化賞さしえ賞受賞。著者多数。

野坂昭如(のさか・あきゆき)

1930年神奈川県生まれ。作家・歌手・作詞家。『アメリカひじき』『火垂るの墓』で直木賞受賞。『同心円』で吉川英治文学賞受賞。『文壇』などで泉鏡花文学賞受賞。2015年85歳で逝去。

儀間比呂志(ぎま・ひろし)

1923年那覇市生まれ。1946-51年、大阪市立美術研究所で洋画を学ぶ。その後、上野誠に木版画を学ぶ。1970年から木版画に専念。創作絵本「ふなひき太良」(1971年毎日出版文化賞)、「沖縄戦版画集 戦がやってきた」(1979年沖縄タイムス社芸術選賞絵画部門大賞)、他著書多数。

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