佐喜眞美術館

Sakima Art Museum

沖縄アジア国際平和芸術祭2020 沖縄アジア戦後民衆の抵抗の表現「沖縄の縮図 伊江島の記録と記憶」 阿波根昌鴻「人間の住んでいる島」と比嘉豊光「島クトゥバで語る戦世-伊江島編」

【会期】2020年7月3日(金)~8月3日(月)
・入場料:沖縄県在住者は無料

■シンポジウム:伊江島の記録と記憶
日時:7月19日(日)14:00-17:00 ※この間は一般入場不可
パネリスト:張ケ谷弘司(写真家)、金城盛和(写真家)、比嘉豊光(写真家)、狩俣日姫(平和教育ファシリテーター)、小屋敷琢己(琉球大学教授/コーディネイター)

LIVE配信:YouTubeチャンネル https://youtu.be/hTolvpjHbyE こちらのアドレスからご覧になれます

予約(電話のみ)・お問合せ:佐喜眞美術館 TEL 098-893-5737

米軍基地内で発生したコロナウィルスのクラスター感染の影響に考慮し、7月19日(日)の佐喜眞美術館で開催のシンポジウムは、事前予約の30名に限定にさせていただきます。
14:00からは一般入場はできませんのでご了承ください。
当日のシンポジウムは、LIVE配信いたします。

沖縄の縮図 伊江島の記録と記憶

「沖縄の縮図 伊江島の記録と記憶」チラシ【PDF:1.1MB】

主催:沖縄アジア国際平和芸術祭実行委員会、(一社)すでぃる
共催:佐喜眞美術館、琉球新報社、他
後援:マスコミ各社
協力:(一財)わびあいの里

「沖縄戦から75年」企画として、阿波根昌鴻写真展と比嘉豊光「しまくとぅばで語る戦世《伊江島編》」を開催します。離島で唯一米軍基地を抱える伊江島は、沖縄戦・戦後を通しその過酷な歴史から「沖縄の縮図」とも呼ばれてきました。沖縄戦では疎開せず残った島民の約3分の1が亡くなり、島ごと米軍に占領され、さらに1955年からは米軍の非人道的な強制収用によって宜野湾の伊佐浜と同様に「銃剣とブルトーザー」で米軍基地が拡張されていきました。伊佐浜の闘いと伊江島の闘いが起点となった1956年の「島ぐるみ土地闘争」は、戦後沖縄の民衆の《抵抗》の原点です。

その米軍との土地闘争の先頭に立ち続け、運動の精神的な支えとなった阿波根昌鴻(1901-2002)は、「戦争の世紀」である20世紀を生き抜きました。阿波根は、圧倒的な権力で自らに不利な情報や事実に対し平然と証拠隠と捏造を行う米軍と闘うための武器として、日々記録を綴ったノートとともに写真でもその証拠を写し撮っていきました。それは悲惨な暴力の現場だけではなく、全国からの支援者への返礼として、また叩きのめされる日常でも人間としての尊厳を失わず、毅然とした姿でレンズに向かう農民たちの姿が映し出され、その眼差しは時代を超えて観る者の胸を打ちます。

阿波根の写真とともに写真家・比嘉豊光(1950-)の「島クトゥバで語る戦世-伊江島編」を展示します。比嘉は、1997年から「琉球弧を記録する会」の村山友江とともに自らの「島クトゥバ」(生まれ育った地域の言葉)で戦世を語ってもらうプロジェクトを沖縄各地で進めてきました。2002年と2005年に訪れた伊江島では、島の公民館などをまわり総勢50名による戦争体験の証言記録を映像と写真に収めました。何十年も沈黙のままであった記憶が翻訳を必要とする「標準語」ではなく、自らの言葉で自らの体験を語る証言者は、恐怖の記憶が根幹に触れると言葉がとぎれ、語るのを止め、時には震え出し、生き残ってもなお戦争の記憶に苦しめられる姿が生々しく写し出されています。

今展は、阿波根昌鴻の写真80点、映像、関連資料と比嘉豊光「島クトゥバで語る戦世-伊江島篇」の映像と写真で構成します。常設の丸木位里・丸木俊の「沖縄戦の図」とともに戦世を経て「命どぅ宝」のことばに込めた体験者の切実な思いをあらためて考えさせてくれるでしょう。

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